体調不良

突然体調がおかしくなった日からほぼ3年が経ったのを思い出した。

 

好きなバンドのライブ当日。

ツアー終盤、地方ホールでの公演だった。8曲目、照明に合わせるかのような目眩と大量の汗と少しの腹痛。生理前だからかな?と思ったけど立っていられないくらいに目眩が酷くなりトイレに駆け込む。2曲分ほど休むと落ち着いたのでまた戻ったけれどダメで、結局途中退出。手足の痺れも酷く、ロビーで休んでいた。落ち着いたらすぐ帰ろうと思ったが症状は治まらず。公演も終わってしまい客も引いたところでベンチから立てずにいるわたしに気づいたスタッフさんが本当によくしてくれた。救急車を呼ぶほどではないけれど自力では帰れないですよね…とタクシーを手配し、事情も説明してくれていた。運転手さんは夜間対応している病院を探してくれていたので速攻で到着し、なんと受付まで受け入れ可能か聞きに行ってくれた。本当にありがとうございました…。

クソデカイ病院(まじデカイ)で血液検査諸々を受けたけれど異常なし。おそらく疲労+暑さ+照明や音響による迷走神経反射だろうと。しっかり休んでくださいと言われ診察はおわり。まだ新幹線終電はございますので…と言われたけれど帰る気力がないので数件ホテルを当たり、なんとか空いていたところに泊まった。

さぁこれで寝れば元気になるだろう、と思い横になった途端に動悸が激しくなる。このまま息できなくなるんじゃ…?と思い怯えていたら一夜が明けた。

そこからが本当に辛かった。

 

当時大学生だったので授業に出るも動悸と手汗が止まらない。バイトも動き回っている時以外はじっと立っていられない。皆勤賞だったバイトを1日だけ休んだ。友だちとご飯に行っても症状が出る。集まりからすぐ抜ける。これはまずい。

バイト先の医学部生に聞いたらおれは医者じゃないから分からん、ほんまに分からんけど心臓に問題あったらあかんし循環器科行っといたらええんちゃうかと言ってくれたので診察を受ける。ここでも特に問題なし。薬をもらったので、それがお守りがわりになったのはとてもよかった。(多分効果なかったし医者も気休めで出してくれたのかもしれない)

徐々に症状は落ち着いたけれど次いつ出るか分からないし出た時の苦痛を想像しただけで気分が落ち込んだ。予定がない日はひたすらベッドにいたしなにも食べられなかった。

お母さんに電話して現状を伝えた途端涙が止まらなくなった。「次いつそうなるか分からなくて怖い」と話したのを覚えている。それを聞いたお母さんが今週末会いに行くから、と言った。本当に遥々長野から来てくれた。

近くに住んでいる弟と3人で出掛けた。まだまだ完全ではなかったが元気が出た。あれから症状が顕著に出ることはなくなったので、本当に感謝している。よっぽど安心したのだろう。

後から聞いた話だが、当時1回生だった弟はホームシック気味で酷く気分が落ち込んでいたらしい。わたし同様、家族に会えたことで少し回復したらしい。

 

 

今振り返ると、然るべき科で詳しい診察も診断も受けていないので断言できないがパニックだったのでは?と思う。

このご時世ライブには全く行けていないが、あれから約半年後にはライブ全編見ることができたし、仕事や私生活に問題はない。

 

しかし今でも、いつかまたあの時の苦痛がぶり返すんじゃないかと頭の片隅で思っているし、怖い。何なら今の方がストレスや疲労がえらいこっちゃなのでいつ襲われてもおかしくない。心はあの時よりひどいのに身体はあの時より元気。なんでだろうなぁ…